英検・TOEICどっちを受けるべき?目的別おすすめ試験の選び方

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就活・転職・留学・高校・大学内申・社内昇進──英語力を証明するシーンはさまざま。そこで迷いがちなのが「英検とTOEIC、どっちが自分に合うの?」という疑問です。本記事では、目的・年齢・到達度・使い道の4軸で最適解を見つける方法を、わかりやすく解説します。

結論から言うと、学生(小中高)やスピーキングまで評価されたい人→英検社会人の転職・社内評価・昇進要件→TOEICが基本ラインです。ただし例外も多く、留学・海外大進学・大学入試の活用などでは戦略が変わります。まずは両試験の違いを俯瞰し、次に目的別の最短ルートを確認しましょう。

英検とTOEICの違い(比較表)

項目 英検(実用英語技能検定) TOEIC(Listening & Reading)
評価方式 級(5級〜1級)合否制+CSEスコア スコア制(10〜990点)
技能 読む・聞く・書く・話す(4技能/準1級以上は面接必須) リスニング+リーディング(2技能)※S/Wは別試験
用途の主流 入試優遇・単位認定・留学・総合的な力の証明 就活・転職・昇進・社内要件・実務読み書き力の証明
難易度の段階 級ごとの明確な目安(準2→2→準1→1) 連続スコアで細かく可視化(600/730/800/900など)
スピーキング評価 面接で対話力を直接評価(3級以上) 別試験(TOEIC S&W)で取得可能
学習イメージ 語彙・文法・長文+英作文+面接対策 パート別対策(写真描写・会話・文法・長文の速読)
相性が良い人 学生/4技能を総合的に鍛えたい人/入試・留学志望 社会人/短期間で数値指標がほしい人/転職・昇進志望

どちらも有用ですが、「どこで使うか」で優先度は変わります。迷ったら、まず提出先(学校・企業・海外機関)が何を評価するかを確認しましょう。

目的別の選び方(就活・転職/留学/入試/昇進)

就活・転職で評価されやすいのは?

国内企業の多くはTOEICを基準化しており、履歴書・エントリーシートで比較しやすいのが強み。未経験からのキャリアチェンジでも、600〜730点は「基礎〜業務に支障なし」の目安、800点で「実務で活かせる」、900点以上で「高度」と評価されがちです。一方、英検準1級以上は4技能の高さやライティング力の証明として強力。外資志望や英語面接を想定するなら、TOEICスコア+英検の面接経験は差別化になります。

海外留学・交換留学・海外大進学

大学・国によって提出要件が異なりますが、英検は国内での評価が中心で、海外ではTOEFL iBT・IELTSが主流です。短期交換などでTOEICが参考値として使われるケースはあるものの、入学要件としては弱いことが多い点に注意。留学前の基礎固めとしては、TOEICで読解・リスニング基礎を固めつつ、英検で英作文・面接の訓練をするハイブリッドが有効です。

高校・大学入試(内申・優遇・単位認定)

総合型選抜・推薦・単位認定では英検の級が使われる場面が多く、英検2級〜準1級はアピール度が高め。共通テスト換算や加点・出願要件で明記されることもしばしば。学校方針によってはTOEICやTOEFLのスコア提出も可能ですが、中高生は英検が王道です。

社内評価・昇進・手当

社内基準はTOEICが多数派です(例:600/730/800点で基準分け)。スピーキングまで求められる部署なら、TOEIC S&Wや英会話試験の受検も検討。社外プレゼンや交渉がある職種は、英検準1級のライティング・面接訓練も実務力に直結します。

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レベル感の目安と到達戦略

目標レベル 英検の目安 TOEICの目安 想定できる力・使い道
基礎を証明 英検準2〜2級 TOEIC 500〜650 授業・一般業務での読み書きが可能
実務で活用 英検2級〜準1級 TOEIC 730〜850 社内外の文書読解・会議理解・簡単な発信
高度に運用 英検準1級〜1級 TOEIC 900+ 高度な読解・議論・交渉、専門領域の英文対応

同じ「実務レベル」でも、話す・書くまで必要なら英検準1級寄り短期で数値を上げたいならTOEICを起点にするのが効率的です。ここからは、試験別に最短で成果を出す学習プランを示します。

最短合格の学習プラン(英検/TOEIC)

英検対策プラン

英検は4技能(読む・聞く・書く・話す)の総合力を問われるため、バランス学習が必須です。特に準1級以上では英作文と面接が大きな壁になります。

  • リーディング:過去問を通じて出題形式に慣れる。難解語彙は「単語帳+例文音読」で定着。
  • リスニング:公式問題集のシャドーイングを週3回以上。ニュース英語やTEDで補強。
  • ライティング:テーマごとに構成テンプレートを暗記(導入→意見→理由2つ→結論)。添削アプリやAIを活用。
  • スピーキング:面接過去問を音読&録音。回答の型を覚えて反復練習。

目安学習時間:2級=100〜150時間、準1級=250〜350時間、1級=500時間以上

TOEIC対策プラン

TOEIC L&Rはリスニング・リーディングの2技能に特化。出題パターンに慣れることでスコアを短期間に伸ばせるのが特徴です。

  • リスニング:パート1・2で確実に得点。ディクテーション→シャドーイングで耳慣らし。
  • リーディング:文法パート(パート5)で高得点を狙い、パート7長文は「設問先読み」で時短。
  • 単語:TOEIC頻出語彙3000語を1か月で回す。アプリや単語帳を活用。
  • 模試練習:週1回2時間で本番シミュレーション。時間配分を体に覚えさせる。

目安学習時間:+100点あたり約50〜80時間(例:600点→730点=約100〜150時間)

よくある質問

Q1. 英検とTOEIC、両方取った方がいい?

余裕があれば両方が理想です。TOEICで数値目標を示し、英検でスピーキング力を証明できれば強力なアピール材料になります。ただし、期限や目的が明確なら、まずは必要性が高い方に集中しましょう。

Q2. TOEIC Speaking & Writingは必要?

外資系・海外駐在・英語での会議やメール業務が想定される場合は有効です。国内企業で昇進基準を満たすだけならL&Rスコアだけで十分なこともあります。

Q3. 英検は社会人にも評価される?

はい、特に準1級以上は社会人でも高評価です。ライティング・面接の経験があることで「発信できる英語力」をアピールでき、TOEICとの差別化になります。

Q4. 短期間で結果を出すならどっち?

短期間で数値を出すならTOEICが有利です。出題形式が安定しており、テクニック習得で得点が上がりやすいためです。英検はスピーキング・ライティング対策が必要なので、時間が限られる場合は難しいことがあります。

まとめ:目的から逆算して選ぶ

英検とTOEICはどちらも優れた試験ですが、目的によって適切な選択肢は異なります

  • 学生・入試・留学準備:英検(特に2級〜準1級以上)
  • 社会人・転職・昇進:TOEIC(600〜800点以上を目標)
  • 4技能の総合証明:英検
  • 短期間で数値を示す:TOEIC

どちらを選ぶにしても、「試験に合格すること」より「学んだ力をどう使うか」が重要です。英語力は資格を取った瞬間に終わるのではなく、その後の学習や実務で磨かれていきます。

迷ったときは、まず提出先や将来のキャリアで求められる基準を確認しましょう。就活ならTOEIC、大学入試なら英検、海外志向ならTOEFL/IELTSを視野に──というように、ゴールから逆算するのが最も効率的です。

英検・TOEICはどちらも「挑戦することで得られる学び」が大きい試験です。あなたの目的に合った方を選び、計画的に取り組んでください。

英語資格はキャリアの可能性を広げる強力なツールです。英検・TOEICの特徴を理解し、自分に最適な試験を選んで、一歩ずつスキルアップを重ねていきましょう。